「美原エリアゾーンバス」について

バスの乗り継ぎ

始まりは下部にある新聞掲載のコラムを読んでから。(2022.06.20 北海道新聞 夕刊)
函館市(人口245,006人(2022年10月末))で始まった美原エリアゾーンバスについてなのですが、どうなっているのかなぁと11月下旬に現場を見てきました。
(一部の画像はクリックすると拡大します)

函館駅前の時刻表

函館駅前⑤のりばの標柱にある時刻表を拝見。
日祝日の日中時間帯(9~16時)に、白抜き文字で乗換えについての記載が見受けられます。(スミマセン、写真はピンボケです)
平日も同様に乗り継ぐ必要があるのですがスペースの問題で書けなかったのかしら…。

ちなみに、61系統も日中は神山通などで乗換えると上陣川方面に行くことができます。
(詳細は後述の乗継ぎダイヤをご参照のほど)

【白抜き文字】「はこだて未来大学までは亀田支所前①のりばより55F・G・Hへお乗換ください」とある。→

ゾーンバス導入の経緯

このゾーンバスは、函館市地域公共交通網形成計画に基づき、2022年4月に始まっています。
導入目的としては、バスの運行の効率化(重複運転区間の解消)などで(P16~17)、現時点では移行途中のようです。

ただ、冒頭のコラムのような懸念は導入以前からあったようで、「令和4年度第1回函館市地域公共交通協議会総会会議録」を拝読しますと、4ページに委員が利用者からの声として「亀田支所のバス停周辺に乗り継ぎに関する案内がない」ことなどについて意見が出されています。

ゾーンバスは、岩手県盛岡市の松園地区ゾーンバスシステムが有名ですが、初期の頃とは運行形態が変わっているようです。

◆冊子時刻表に記載されている「美原エリアゾーンバス」の案内

接続関係(1)路線網

日中時間帯に、函館駅前、五稜郭方面から亀田支所前までを結ぶ路線は右の図のようになります。
(亀田支所前ターミナルに乗り入れない系統とすごく遠回りする系統を除く)

どっからでもかかってこい的な縦横無尽な路線網なので、一直線に、右から、左からも…と、複数の系統が同区間を結んでいます。

手前味噌ですが、全体の路線図を見たい方は、函館市公共交通路線図「なまらイカしたバスマップ」(略称:生イカ)をご賞味ください。

◆いろいろルートがありますねぇ →

接続関係(2)ダイヤ①

そして、肝心のダイヤ。(ダイヤモンドは持っていませんが、バスダイヤも磨けば光るはず)
実際に接続するかどうかは別として、時系列で並べてみました。(5分程度の遅れは見込んで利用した方が良いかと)
平日日中時間帯の時刻表(PDF)はコチラ

午前中は郊外に向かう人は少ないのかもしれませんが、ゾーンバスの本数が決して多くはないので、どの便に乗れば乗り継げるかが事前にわからなければ、ちょっと怖いですよね。

公立はこだて未来大学さんのHP(お問合せ・アクセス)には、大学までの接続に特化したもっと見やすい時刻表もありました。

接続関係(2)ダイヤ②

函館駅前・五稜郭~亀田支所前間には複数の系統が運行していて、平日日中は函館駅前・五稜郭ともに約60本ずつ運行しているのですが、

・ひとつの系統内で運行間隔が不均等 → 覚えられない
・複数の系統の運行時間が近接 → 定時で運行してもダンゴ運転に近い

といった点が見受けられます。

未来大や上陣川方面に乗換るのに松前行に乗ると接続が良いとかって、なかなかイメージできませんよね…。

同区間は9~16時の7時間でそれぞれ約60本ありますから、単純計算すると約8本/時、7~8分間隔で運行できそうです。
函館駅前・五稜郭から、この系統、あるいは毎時〇〇分発に乗ると、亀田支所前で未来大方面に乗り継げるといった法則性があると良いと思うのは私だけでしょうか。

また、運行区間を短縮する代わりに、支線の部分にあたる区間(亀田支所前から先)の運行本数が増えるのならいいのですが、ゾーンバス導入前と後を比較したところ、ほとんど変わっていませんでした。

(さらに、55系統は2022年10月のダイヤ改正で函館駅前発が1本復活(平日日中)していた)

接続関係(3)待合環境

亀田交流プラザは、お手洗いはもちろんのこと、カフェ、図書、Wifi、バスロケなど、と~っても快適なバス待ち環境が整っています。
とはいえ、ず~っとバスを待っていられるものではないですよね…。
もうひと工夫(?)するとゾーンバスの良さが発揮できそうですが、次のダイヤ改正はどうなるのでしょう。

◆視認性のよいカフェコーナーからターミナルを望む。焼き立てパンよつ葉ソフトクリームなどもあります。 →

◆亀田支所前ターミナル内の掲示物→

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