現在、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスを削減する「低炭素社会」が求められています。

このページに記載していること。

●環境と交通に関する現状
●各交通事業者の取組み
●モビリティ・マネジメント(MM)

◆環境と交通に関する現状

いつも公共交通機関をご利用くださいまして誠にありがとうございます。
これからの時代、限られたエネルギーを大事に使っていくことが求められていると思いますが、ここでは公共交通がマイカーに比べて環境負荷の少ない乗り物であることをご紹介します。

■運輸部門におけるCO2排出量(全国)は、全排出量の17.7%を占めています。

■1人を1km運ぶのに排出する二酸化炭素の量をマイカーと電車・バスで比較

(出典:運輸部門における二酸化炭素排出量の推移(国土交通省ホームページ)より、当団体がグラフを作成)

札幌市における二酸化炭素(CO2)の排出量(2018年)
■運輸部門は22%となっています。

■運輸部門のうち、乗用車が6割以上を占めています。

CO2をはじめとする温室効果ガスの削減は人類の急務な課題ですが、不要不急のクルマの利用を控え、バス・地下鉄などの「公共交通機関」や、「自転車」、「徒歩」など、環境にやさしいモビリティ(移動)を選択することも、身近にできる環境負荷低減の取組みのひとつです。

◆各交通事業者の取組み

【鉄道〕

■札幌市営交通(地下鉄・市電)
地下鉄全車両(368両)には、減速時のエネルギーを電力エネルギーとして回収・再利用可能な「回生ブレーキ」が付いています。
(参考:札幌市交通局「省エネルギー化の取り組み」

回生ブレーキの流れ (出典:「さっぽろの市営交通2012」(札幌市交通局)

回生ブレーキの流れ
(出典:「さっぽろの市営交通2012」(札幌市交通局)

■JR北海道
JR北海道では、電車と気動車を合わせて904両(電車441両、気動車463両)のうち、省エネルギー車両(従来型よりも軽量な車体の車両、又はVVVFインバータや回生ブレーキを備えた車両)は663両(電車441両、気動車222両)となっており、全体の73.3%を占めています。(2018年4月現在)
(参考資料:JR北海道「環境報告書2018」)

〔関連サイト〕
JR北海道環境報告書

【バス】

(準備中)

【道路】
環境にも健康にも良い自転車。残念ながら、日本において自転車が走りやすい状況にあるとは言い難いのが現状です。
ですが、車・人と自転車が快適に走れるような工夫も試行錯誤されています。

「ブルーレーン」(北1条・宮の沢通)

「ブルーレーン」(北1条・宮の沢通)

◆モビリティ・マネジメント

モビリティ・マネジメント(MM)とは、ひとことで言うと「かしこいクルマの使い方」。
クルマと公共交通を上手に使い分けて、経済的にも心理的も快適な使い方を目指してみませんか?

事故の割合は意外に高い!
都心部では慢性的な交通渋滞が起きていますが、その交通渋滞による損失は、1年間で1人当り約30時間、金額に換算すると約9万円と言われています。(参考:国土交通省データ)
また、交通事故においては経済的損失が発生するばかりでなく、深い悲しみも生み出します。
北海道における交通事故データ(平成17年)によれば、

・一生のうちドライバーが事故を起こす確率 - 55%
・ドライバーが死亡事故を起こす確率 - 1%(100人に1人)
・ドライバーが事故死する確率 - 0.3%(300人に1人)
・ドライバーが歩行者を交通事故で死亡させる確率 - 0.4%(250人に1人)

クルマの移動を減らすことは、これらのリスクを減らすことにもつながります。

健康にも影響を及ぼします!
昨今、何かとメタボリック症候群が話題になっていますが、クルマを利用する人とそうでない人では、消費カロリーに2倍の差があります。過度なクルマの利用は、運動不足にもつながり、生活習慣病の可能性もあります。

そこで、「かしこいクルマの使い方」をご提案します!
以下のようなクルマの使い方はいかがでしょうか?

①一度の外出で複数の用事を済ませる
(最短距離で一筆書きの経路はお財布にもウレシイ)
最短距離で行こう!

②相乗りする
(一台のクルマに複数人で乗っておでかけする)
仲良く行こう!

③パーク&ライドの活用
(自宅から最寄の駅までクルマ、そこから公共交通機関で)
駅までクルマで行こう!

④週に1度はマイカー定休日
たまにはクルマをお休みさせよう!

道都・札幌は、降雪の多い地域に約193万人が暮らす世界でも類をみない都市でありながら、バス・地下鉄・路面電車・JRのほかに空港もあり、多種多様な公共交通機関がそろっている珍しい都市です。
また、ゴムタイヤを使い一部はシェルター区間を走る地下鉄や、日本で1番最初に導入されたバス・路面電車と地下鉄との乗継割引制度など、ユニークな設備や取組みもあり比較的充実していると言えます。
おでかけの際に、クルマ以外の移動手段を選んでみてはいかがしょうか。

徒歩
すぐはじめられる移動手段。成人病予防などにも効果的です。1駅歩くといつもと違った風景が見えるかも!

自転車
風をきって走ると気持ちがいい! 徒歩より早く、荷物も積めます。マナーを守って楽しく乗ろう!

バス
電車などと違って、きめ細かく臨機応変な対応が可能。運賃が安いのも魅力。最近は低床車も増え、ハイブリッド車も運行されています。

地下鉄
札幌には全て大通を通る3路線が運行。冬の悪天候も全く関係なく、定時制抜群!
「女性と子どもの安心車両」など、新たなサービスも始まっています。

路面電車(市電)
都心から山鼻方面などを均一200円で運行。
いよいよ新型車両が運行開始!
環状化も決定しました!

JR(鉄道)
道内主要都市間をスピーディーに結びます。
鉄道は、CO2排出量がダントツに低い乗り物です!

自転車タクシー(VELOTAXI
CO2、騒音を出さずに、気持ちいい自転車タクシー!

ポロクル
札幌のサイクルシェアリング、観光、出張などに!