住民発意のバス「柏原3丁目線」探訪!
地域公共交通優良団体大臣表彰受賞
平成29年地域公共交通優良団体大臣表彰を受賞された福岡市南区にある柏原地区の取組み。
昨年から話題になっていたのですが、第12回「日本モビリティ・マネジメント会議」が福岡市で開催されたのを機に、ポスター発表でお話を伺うだけにとどまらず、実際に足を踏み入れてみました。
同地区は福岡市南区の小高い場所に位置し、ふもとの道路から高低差が約40mあるそうです。
この日は、夕方になっても気温が30℃以上あったので、一歩坂を登る度に汗がどっと噴き出てきました。
急な坂を上っていると…
ふもとにある古野停留所(福岡市の中心地・天神などを結ぶバスが停まる)から、手拭を巻いて住宅街をウロウロ歩いていると、不審者扱いされるんじゃないかと気が気でなかったのですが(笑)、すれ違った小学生が先に挨拶してくれたりして、市民自治がしっかりしてそうだなぁと感じました。
坂を登っていると、ちょうど柏原3丁目線のバスが降りてきました。
自治会による看板
バスの運行に関しては、採算性のほか道路幅が狭いこともネックだったそうですが、少し歩くたびに自治会設置の「バスが通ります」看板が至る所にあり、見る度に頭の下がる思いでした。
自治会による看板が至る所にあります。
夜景もよさそう。
ほらここにも、立て看板。
柏原3丁目にて
路線名にもなっている「柏原3丁目」停留所に着くと、もう体中汗でベッタベタ…。
バス停には広告もあります。
愛されてる停留所
柏原北公園前にある停留所。
造花の飾り?があります。
1区間乗ってみる
私は北公園前から古野まで乗車。
バス1本で天神などには行けませんが、その代わり起・終点で各方面行の路線に乗換えると、乗継割引が適用されます。
残念ながら夜ということもあってか、他にお客さんはいませんでしたが、元々の営業所間の回送をこの路線充当するなど、事業者さんも工夫されています。
末永く…
ポスター発表では「地元の熱意がとても強いだけに、事業者としてもその期待に応えなければなりません」とおっしゃっていました。
函館のJ-バス同様、やはり、あれこれ要望するだけではいかんよな…とつくづく思いました。
よそ者ではありますが、末永く運行が続いて欲しいと思わずにはいられませんでした。
詳しくはコチラ(西日本鉄道News Release)