柳都・新潟市のBRTに乗ってみました
9月5日に開業した新潟市のBRT(Bus Rapid Tansit=快速バスサービス)。
開業初日から運賃収受や事故などの影響で、出鼻をくじかれた感がありますが、先日、実際に乗って・降りて・視てみました。
10月最後の月曜日、早朝の「万代シティ」から、“萬代橋ライン”(BRTの愛称)の下り初便(5:47)に乗車。
この萬代橋ラインとは、新潟駅前~万代シティ~古町~市役所前~青山間(約6.7km)のことで、新潟駅前~市役所前間などでは、他の路線も早朝から深夜まで多数運行しています。
さて、乗車したバス(普通の車両)には、車内液晶モニターが設置され、乗継拠点となる停留所が近づくと、乗換案内(時間やバス停の位置)がきめ細かく表示されておりました。
ところで、こんな朝早くの下り便に乗っている人がいるのかと思いきや、既に1人女性が乗っていまして、私と同じ「市役所前」で下車。待合室にしばらくいるので、乗り換えるのかなぁと思っていたら、オレンジ色のベストを着て、さっそうとバス停へ!
一連のトラブル解消のために、案内係が主要停留所に常駐していると伺っていたのですが、その方でした。
市役所周辺には、萬代橋ラインが発着するのりばだけではなく、市役所を取り巻くようにバス停が設置されており、さらに萬代橋ラインと同様の経路で新潟駅前を結ぶ路線も頻回運行しています。
停留所の位置が離れていて、なんだかもったいない気がしました・・・。
「市役所前」では、乗換がスムーズにできる対面式ののりばや、BRTのPRポスターなども拝見。
下り便に乗ってさらに西(青山)へ向かうことにしました。
ここから先は、やや狭い道を走り抜けて、終点の青山(市西部方面との乗継拠点)。
ここには、イオン新潟青山店がありまして、営業時間が長いので乗継拠点としてはいい環境だなぁと感じました。
そして、この店内には「BRTセンター」なるものがあるんです!
バス停からはやや遠いのですが、フードコートを活用したスペースで、時刻表はもちろん、発車案内を表示する液晶パネルなども設置されています。
店内で購入した商品を食べたり飲んだりしながらバスを待つこともできますし、クルマで来店された方にもさりげなくバス交通のPRができるのだろうと思いました。
店内にあるコメダ珈琲で一服した後、折り返して新潟駅に向かうことにしました。
せっかくなので、8:07発の“連接バス”に乗ろうと待っていたのですが、始発なのに来ない!?
このバスの2本前で、青山が始発ではない便(8:00発)が7分程遅れて発車、8:03発で始発の普通便はどうなったかは特に説明はなく、3分遅れてお目当ての“連接バス”が到着。
途中で遅れるのは仕方ないですが、始発から遅れるのはどうなんですかねぇ…。
連接バスには、中扉・後扉にそれぞれ係員が立ち、一部の支払い方法の方はこれら2つの乗車口からも降りられる旨を示したボードを、ドアが開く度に掲出しておりました。
また、降車口(前扉)にはカードリーダーが2つあって、2列で降車できるようにしたというのは、後払いの欠点を少しでも補おうとする良い方法だとは思うのですが、左側のリーダーはICカード:りゅーと専用ということもあってか、きれいに2列降車するのは難しいかなぁと思いました。
土地勘のない私としては、中心部に向かってどんどん人が乗ってきて、中心部や駅でドカッと降りるイメージを持っていたのですが、そうではなく、「市役所前」(快速の場合は次停)や「古町」で多くの方が下車。
「新潟駅前」についた時には、空席もありました。新潟-白山-青山間はJR越後線を利用する方が多いのでしょうか。
新潟駅前の様子。バック入線のターミナルは健在ですが、萬代橋ライン等が発着する新設ののりばは、Uの字を描いた形で、バスとタクシーとの輻輳が見受けられました。
何かの当選番号かと思いきや、払い戻し対象となるICカードの番号だそうです。
均一210円運賃や乗継割引制度のほか、上限分離(公設民営)方式(車両は新潟市が保有して新潟交通が借り受ける形)など、注目していた新潟市のBRTなのですが、連接バスの導入も当初は4台にとどまり、バス専用区間もないことから、BRTと呼ぶのはどうかなとも思いました。
ただ、今後、連接バスを増やしたり、バス専用走行路を設置する計画になっているので、どのように変化していくのかが気になるところです。
【関連ページ】
☆新潟市役所 「新たな交通システム」
http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/newsystem/
☆新潟交通
http://www.niigata-kotsu.co.jp/