せせらぎバスセンター全景

せせらぎバスセンターの全景。

路線バスの効率的な運用と路線維持方策のひとつとして、有名な事例のひとつとされる埼玉県ときがわ町(人口:約1.2万人)の町営バス。“ハブ&スポーク方式”として、路線をなるべく均等な長さにし、町の中心部に近い「せせらぎバスセンター」から複数の鉄道駅などを結んでいます。

せせらぎバスセンターの様子

せせらぎバスセンターの様子。

バスの運行主体は、テレビ番組「カンブリア宮殿」 などにも登場された「イーグルバス」(本社:川越市) さん。元々は、送迎バスや貸切バスを運行され、路線バスにも参入した事業者ですが、講演等において「路線バス事業は非常に難しい」とおっしゃっておられました。

さて、既に有名な同バスセンターですが、改めて自分の目で確かめてまいりました。

まずは、八高線「明覚駅」から同バスセンターまで乗車。約1.6kmと割合近くにあり、乗車数分で到着。(運賃:220円)18時台のバスでお客さんは私を含めて3名とやや寂しい気がしましたが、HP上に平均乗車人員が経年変化(概ね右肩上がり!)で示されておりまして、利用者数はだいたいこんな感じのようです。

デマンドバスも待ちうけ

デマンドバスも待ちうける。

同バスセンターは、島状のホームを“のこぎり型”のバースが3つずつ向かい合う形になっており、平面移動で乗換えられる工夫がなされています。また、朝・夕は路線バス、日中はデマンドバスといった需要に応じた路線も一緒に発着しています。さすがに全便が全便に乗換えられるわけではありませんが、時刻表には25分以内に乗換えできる路線とそれ以上待ち時間のある路線が示されています。

このバスセンターのある場所は、体育センター「せせらぎホール」の目の前にあり、待ち時間がある際は、ホール内のベンチなどで快適に待つことができ、レンタサイクルもありますので町中散策の拠点としても便利です。

ご講演で聞いたところによれば、このセンターは各路線を均等な距離にできる位置にあることからバスセンターにしようとしたところ、教育委員会所管の施設の駐車場ということで難色を示されたそうですが、最終的に首長さんがバスセンターを作ることを英断されたとのことです。

レンタサイクルもある

レンタサイクルもある

町内各方面から同バスセンターで乗換えて、町内各方面に移動できる方式なのですが、運賃体系も乗継割引が設けられています。

 

 

 

 

 

 

屋根の下で

扇風機かしら?

運賃は町内を9つのゾーンに分けた上で、各ゾーン間の運賃が設定されています。同バスセンターで乗継ぎした場合、1乗車目で同バスセンターまでの運賃を通常どおり支払い、2乗車目でゾーン間の運賃から1乗車目の運賃を差し引いた金額を払う仕組みとなっています。
(例:ゾーン間の運賃が360円で1乗車目が220円だった場合、2乗車目は360円-220円=140円)

 

 

 

 

 

 

整理券

乗継する旨を運転手さんに伝えると、整理券にスタンプを押してもらえます。

さらに、役場のHPを見ますと、町内各施設へのバスでのアクセス情報はもとより、鉄道との乗継時刻表、1日周遊券、プレゼントや運行への寄付としても利用できるお得なバスサポートパスなどもあり、利用促進に力を入れていることがわかります。

同センターからは、八高線の小川町駅行に乗継ぎ、降車時は通し運賃360円の差額となる140円で乗車できました。人口約1.2万人の町で、これだけの路線を維持するのはなかなか大変なことだと思いましたが、これからも好事例として輝き続けてほしいと思います。

 

 

 

車内アンケート

車内にアンケートが常設されていました

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