11月8日(土)~9(日)、東洋大学白山キャンパス(東京都文京区)で開催された「くらしの足をみんなで考える 全国フォーラム2014」(実行委員長 鎌田実(東京大学))(事務局:せたがや移動ケア)に参加してまいりましたので、2回に分けてご報告します。

このフォーラムは3回目の開催で、私・松本は初参加でしたが、約300名の方が参加されました。
この手のフォーラムでは、どちらかというと学会や同好会的なものが多い中、「移動」や「おでかけ」といったキーワードを基に、これにかかわる多種多様な関係者、つまり、行政職員や交通事業者、学識経験者のみならず、一般企業、非営利団体、個人参加と多岐に渡り、それぞれ全体の1~2割程度とバランス良く、地域も関東エリアが多いものの、北は北海道から南は熊本・大分と、各地から参加されていました。

加藤先生の写真

交通政策基本法などについて、加藤節が炸裂

初日は、仕掛け人のひとりである名古屋大学加藤博和先生のセミナー「地域公共交通の現場は、激変する制度をどう使いこなすか?-交通政策基本法・地域公共交通活性化再生法・タクシー特措法・地方分権一括法を踏まえて」からスタート。「交通政策基本法」などを中心とした内容で、強烈な洗礼を受けます。(笑)(配布資料の厚みは5mm!)

スライド(1)

要約が記載された一コマ

(主な内容)
・11/20に交通政策基本法が施行されるが、今までの制度でも十分に活用すればほとんどのことはできた。
・自家用有償運送は、市町村に権限が委譲(手あげ方式)されるが、メリットはほとんどない。
・タクシーを明確に公共交通と位置付け。
・経営破たん的事例の紹介、会員制バスYOKARO(長崎県)、夜逃げしたコミバス事業者(袋井市)、
・好事例-柏井線(千葉県)、中川村(長野県)、氷見市(富山県)、
・あってはならない地域公共交通会議の10か条(試験出題必須!?)

といった具合で、濃いー2時間でした。

スライド(2)

貨客混載について書かれたスライド


写真のように、貨客混載にも触れられていましたが、この混載方法は旅客交通事業者が手数料を徴収して小荷物を運ぶタイプで北海道内でも事例がありますが、私が常日頃提案しているものは、貨物事業者が荷物と一緒にお客さんを運ぶ(ポストバス)ものなので違うものでした。
なお、当日のスライド(パワーポイント)はHPで公開予定とのことです。

ワークショップの写真

ワークショップの様子

続いて、セミナーを受けてのワークショップ(各テーブルの参加者は所属先をバランスよく分類)では、セミナーを基にして「おでかけ」をよくするためのアイデア出しを目的に、それぞれが所属している先の実態について本音トークが繰り広げられました。

(私がいたテーブルでは)
・タクシーは本当に公共交通なんでしょうか?(タクシー事業者)
・人口15万人の街ですが、バス事業者が撤退し、バスは全てコミュニティバスです。(行政職員)
・1便あたり1~2人しか乗らない路線がありますが、その人のことを思うと簡単に廃止できない。(バス事業者)
といった意見や話題が出され、あっという間の1時間45分でした。

吉田樹先生の写真

懇親会でニコニコ顔の吉田樹先生。


そして、1日目の締めくくりは、学食を利用してのとっても良心的な会費(2,000円)の懇親会!
新しいつながりも生まれ、遠く離れた地の交通事業者さんとも意見交換することができました。
(つづく)

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